はい、過去の筆者のことです…。
今や”スピリチュアル”や”引き寄せの法則”は書籍やブログもたくさんあるし、知っている人も増えましたよね。
共通するのは、いつもいい気分でいること。
でも、それがために不安、怒り、悲しみ、イライラ、自己嫌悪などのネガティブな感情が出てきた時、とても苦しみました…。
”スピリチュアル”や”引き寄せの法則”を知っている人が皆そうだというわけではなく、
筆者のように、理解が不十分だったり、思考的に逆に苦しくなってしまうタイプの人も少なからずいるようです。
この記事は、
スピ&引き寄せを実践しているものの、
ネガティブ感情を感じて、苦しくなる人へ
ネガティブ感情を「感じてはいけない」と思っている人
へ向けて書いています。
いい気分でいなければいけない呪縛
「いつもいい気分でいること。」
ご存知のとおり、自分の目の前に現れる現実は、自分の思考や感情を映したものなので、
自分がいい気分でいれば、いい気分になることが引き寄せられ、
自分が悪い気分でいれば、そういう気分になることが現れます。
これを知っているからこそ、気分が悪くなるネガティブな感情を感じたら、「こんなことを感じてはいけない」と思っていませんか?
「早く気持ちを切り替えて、いい気分にならなきゃ」と思っていませんか?
筆者体験談
筆者の場合、特に不妊治療をしている時に顕著に現われました。
妊娠できるように、しかも子供が健康で、いい子ができますようにと、ますます「いい気分でいなければいけない」思いに囚われていました。
もちろん、ほとんどは普通に過ごせるんですが、
たまたま街で体が不自由な方を見かけた時や、ふと不安がよぎった時など、そのほんの一瞬の思いからネガティブなスパイラルが始まってしまうのです。
高齢出産といわれる年齢ということもあり、妊娠できるかだけでなく、健康な子供を授かることが何よりもの願いでした。
そして今だからわかりますが、何よりも「子供に障害があったらどうしよう」という不安がとても大きかったんだと思います。
「もし、この不安が現実になったらどうしよう」
「この感情が、悪いことを引き寄せてしまったらどうしよう」
これが怖くて、なんとか早く気持ちを切り替えなければと、いい気分になろうとするんですが、
余計に苦しくて胸がギュ~っとしめつけられるように息がつまり、冷や汗が出るような感覚になることもありました。
また、施術がうまくいかなくても、「まだ次がある」とポジティブに考えていたものの、それが何回も続くと、心身ともにクタクタになってしまいました。
何より気持ちがもう続きませんでした。
今思えば、いつもいい気分でいることや、ポジティブに考えることはいいことだけど、筆者のはネガティブ感情から目をそらしたエセポジティブ。
まさにネガティブ感情を嫌って認めなかったのが苦しい原因でした。
ネガティブなことを拒絶してたよね…
筆者自身、自覚がありますが、ちょっと完璧主義なところがあるので、ネガティブなことは完全にシャットアウトすべし!みたいな頑ななところがあったんですよね。
他にも、まじめで頑張り屋さんな方も、そう思いやすいかもしれません。
ネガティブ感情は悪いもの?
私たちは、いわゆるネガティブ感情といわれる不安や恐れ、怒り、悲しみ、嫉妬、イライラ、自己嫌悪、罪悪感、羞恥心など、できれば感じたくないと思っています。
そりゃあ、いつもいい気分でいたいですよね。
いいものを引き寄せたいし。
じゃあ、なぜジェットコースターに乗るんでしょう?
わざわざホラー映画を見たり、お化け屋敷に行くんでしょう?
泣きたいと言って、悲しい映画を見るんでしょう?
それは、いろいろな感情を感じたいからです。
スピリチュアル的に言えば、私たちは地球にいろいろな体験をしに来ています。
感情はポジティブ感情、ネガティブ感情と分けられたりしますが、実はその感情自体にいい悪いはなく、いろいろな感情体験をすることは貴いことなのです。
例えば、普段は自分の健康について考えることがなくても、病気になった後は、健康がどれだけありがたいか身にしみて感じるでしょう。
いつもできなかったことができた時の喜びは、最初からできた時とは比べられないぐらい大きいでしょう。
人生には、いいこともあれば、悪いこともあります。
好きなこともあれば、嫌いなこともあり、
嬉しいこともあれば、悲しいこともあり、
幸せを感じることもあれば、絶望を感じることもあります。
実は、いいことだけだと、それが「いいことだ」ということに気づかないんです。
一見、ネガティブに思えることがあってこそ、これが好き!嬉しい!幸せ!ということがわかるからです。
スピリチュアルでは『コントラスト』といわれますが、
光があれば闇があるように、この世は陰陽、プラスとマイナスのような対極するもので成り立っています。
それに反応する感情もしかり。
「これはイヤだ」と思うから、「これが好き」ということがわかり、
「もう我慢できない!!!」と思うから、「こうしたい!!!」と行動できるのです。
この『コントラスト』を経験することによって、自分が望むことがわかります。
そして、『コントラスト』があるからこそ、自分が成長したり、よりよい現実を創造できるのです。
どうやら私たちは、ジェットコースターに乗るようにワクワクドキドキして、地球へこの『コントラスト』を経験するためにやってきたようですよ。
- 感情自体に、いいも悪いもない
- 『コントラスト』を経験することで、自分の願いを知る
⇒よりよい現実を創造できる
なぜカナシミが必要なの?
>>映画『インサイド・ヘッド』おすすめレビュー
ネガティブ感情の対処法
では、ネガティブ感情にどう対処したらいいでしょうか。
感情に気づき、受け止める
筆者の体験では、『コントラスト』となる不安や悲しみを嫌なものとして避けていましたが、
まず、自分がそれを感じていることに気づき、受け止めることが必要です。
これは、ただ自分がその感情を感じているのと違い、
自分が今どんな感情を感じているのか、外から観察して自覚することになるのです。
そうすることで、冷静に自分を見られるようになります。
詳しいやり方はこちら
>>【自己嫌悪の対処法】もう克服しなくていい!自分でループから抜け出す3ステップ
意識の向きを変える
さあ、ここまで読んでくれたあなたは、『コントラスト』が悪いことではなく、よりよい現実を創造できるものだと知っていますね。
ネガティブ感情に気づき、受け止めたら、それは『コントラスト』だとわかってください。
『コントラスト』は、同時にあなたの望むもの、願望もはっきりさせてくれます。
そこへあなたの意識を向けるのです。
例えば、不安を感じていることに気づいたら、何がどう不安なのか受け止め、
「じゃあ、どうなりたいんだろう」
「どうすれば自分が心地よく、安心できるんだろう」と望む方に意識を向けるんです。
人間はもともと、不安や恐れなどネガティブ感情に敏感に反応するようになっていますが、それも危険を回避するために本能的に必要なものです。
それで、どうしてもネガティブ感情に強くひっぱられやすいのですが、
問題はネガティブ感情を感じることではなく、
その感情を拒絶したり、くり返し思い出して、感じ続けることなのです。
もし危険がせまっているのに、その信号を無視していたらどうなるでしょうか。
危険でもないのに、ずっとアラームが鳴り続けていたらどうなるでしょうか。
もし何かに反応して、ネガティブな感情が出てきても、それは自然なことです。
ちょっと感じたぐらいで、すぐに現実化するわけではありません。
むしろ『コントラスト』だと気づき、自分の望むことをはっきりさせて意識を向ければ、その方向に拡大していきます。
(そして、あなたが願いと同じ波動になったら受け取れます)
〇 ネガティブ感情を感じる
→ 意識の向きを、望むことの方へ変える
× ネガティブ感情を拒絶して認めない
× ネガティブ感情を感じ続ける
感情はあなたの幸せセンサーみたいなもの。
『コントラスト』を通じて、あなたをより心地よい世界へ連れて行ってくれます。
だから、ネガティブ感情を感じても大丈夫。
あわてず、焦らず、リラックスして、ゆるくいきましょう。
こんなことが気になったら、ぜひ参考にしてくださいね。
- 相談した方がいい目安は?
- どんな相談方法があるの?
- 相談する時の心構え・準備は?