自己嫌悪の対処法

<自己嫌悪とうつ病の違い>いつも自己嫌悪している自分はうつなの?

こんな自分はうつ病なの?
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いつも自己嫌悪に陥ってしまう。 

どうしても自分がイヤになってしまう。 

自己嫌悪にとらわれてずっとふさいでいる自分は、もしかしてうつ病なんじゃないか? 

そう思われる方もいらっしゃるでしょう。 

そんな方のために今回は、 

  1. 自己嫌悪とうつ病の違い
  2. うつ病の症状
  3. カウンセリングに行くべきか、精神科・心療内科に行くべきか

についてお話しします。 

ぜひ参考にしてくださいね。

執筆|臨床心理士・公認心理師 水谷愛

自己嫌悪とうつ

自己嫌悪している人のイラスト

厳密にいえば、「自己嫌悪=うつ」ではありません。 

うつ状態の中に自己嫌悪の気持ちが含まれる場合もありますが、自己嫌悪に陥っているから即「うつ病である」とは言えません。 

自己嫌悪とは、 

「この自分というものがイヤになること」 

「自分のことをにくみ、嫌うこと」 

を指します。 

この状態だけでは、「うつ状態」とも「うつ病」とも言えません。 

自己嫌悪の気持ちがあっても、日常生活を支障なく送れていれば、自己嫌悪自体はそれほど大きな問題にはならないでしょう。 

(自己嫌悪に陥っていること自体はツラいですが……) 

ひどい自己嫌悪で不調が現れている人のイラスト

問題は、自己嫌悪がひどくなり、日常生活がままならなくなったとき。 

たとえば、以下のようなことが同時に起こっているとします。 

 ゆううつな気分や落ち込みが続く

 生きるエネルギーが乏しくなる

 おっくうになり、身体のさまざまなところに不調が現れる

この状態は「抑うつ状態」と言いますが、これが続くと「うつ状態」と言われます。 

つまり、ただ自己嫌悪に陥って落ち込んでいるだけでは、「うつ状態」とは言えないのです。 

そこに「生きるエネルギーの著しい低下」「おっくう感」「身体の不調」がそろって、初めて「うつ状態」になっていくのです。 

次に、「自己嫌悪」が「うつ病」に変わる時はどんな時なのかについて、お話しします。 

自己嫌悪がうつ病に変わる時

それでは、自己嫌悪がうつ病に変わる時はどんな時なのでしょうか? 

アメリカの診断基準(DSM-5)を参考に、簡単に説明します。 

(この診断基準は、日本のお医者さんもよく使っている診断基準です) 

うつ病チェックリスト

 悲しみや空虚感を感じる。または、涙を流し続けている。1日中ほぼうつ状態である

 何事にも興味がなくなったり、喜びを感じなくなったりする

このいずれか1点、もしくは両方ある場合、下記に当てはまるものはいくつありますか?


 著しい体重減少、または体重増加。食欲がなくなったり、過食状態になったりする

 不眠またはずっと寝ている

 焦りの気持ちや何も考えられなくなる状態になる 

 すぐ疲れる、気力がなくなる

 自分には価値がないと思う、または、生きていることが罪だと思う

 思考力や集中力があまりないように感じる

 死にたいと思う 

これらのうち、5つ以上が当てはまれば、うつ状態と言えます。 

(※ここでは「うつ状態」と「うつ病」を分けて説明します。

「うつ状態」は気分がふさいでいる状態を表します。 

「うつ病」は、その状態が一時的なものではなく、2週間以上続いている状態を指します。)

「自分がイヤになる」という自己嫌悪の気持ちに加えて、上に書いたチェックリストの項目が当てはまれば、これは単なる「自己嫌悪」では済まされません。 

この段階で早急にカウンセリングなどの相談を受けることをおすすめします。 

早いうちに相談することよって、本格的に「うつ病」にかかることを防げる可能性があります。 

精神科・心療内科に相談する目安 

精神科・心療内科に相談している人のイラスト

自己嫌悪がひどくなってうつ状態になったとします。 

<うつ病チェックリスト>に、自分がかなり当てはまっていたとしたら、要注意。 

早いうちであれば、カウンセリングでも対応できるかもしれません。 

ですが、自己嫌悪で何日も落ち込んだ状態で、それしか考えられなくなっていたら、あなたはとてもしんどいでしょう。 

それでは、カウンセリングでは対応が難しく、精神科・心療内科に行った方が良い場合について、お話しします。 

精神科・心療内科に相談する目安としては、 

 死にたい気持ちがある

これは「自己嫌悪」の問題だけでは済まされません。 

すぐに近くの精神科か心療内科の病院、またはクリニックに相談することを強くおすすめします。 

たとえ他の症状がなかったとしても、「死にたい気持ち」が続いているなら、緊急事態です。 

また、 

 <うつ病チェックリスト>の症状のうち、5つ以上当てはまる

かつ 

 その状態が2週間以上続いている

以上の場合もうつ病が疑われるため、精神科・心療内科に行く目安になります。 

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カウンセリングを受けている人のイラスト

逆に以下の場合は、まずカウンセリングを受けて様子をみましょう。

 日によって何となく元気だったり、落ち込んだりと、波がある場合

 何かハッキリした原因があって自己嫌悪に陥っても、数日経てばケロッと回復する、を繰り返す場合

 体の状態にそれほど支障がない場合(著しい体重減少あるいは増加がない、慢性的な睡眠不足がない、など)

「自己嫌悪」に陥るあなたの考え方のクセや、あなたの思いについて話し合うことによって、「自己嫌悪」の気持ちが薄れていく可能性もあります。 

状態が悪化していくようであれば、カウンセラーから医療機関を紹介されるかもしれません。 

まとめ

精神科・心療内科に行く目安を整理しますと、 

  1. 「自己嫌悪」+死にたい気持ちがある 
  2. 「自己嫌悪」+著しい体重減少や不眠などが2週間以上続いている 
  3. 「自己嫌悪」+何もする気力がわかない状態が2週間以上続いている
  4. 「自己嫌悪」+興味も喜びも感じない状態が2週間以上続いている

このいずれか、またはいくつか当てはまるならば、うつ病が疑われます。 

特に、体調不良に対してお薬を飲む必要がある場合、カウンセリングではお薬を出すことはできません。 

上記の場合は、ぜひ精神科・心療内科に足を運んでみましょう。 

「病院だと長く待つし……」 

「なんか怖いイメージがあるし……」 

という場合は、ホームページや口コミなどを見て、あなたが通いたいクリニックを探すと良いです。 

内装がとてもオシャレなクリニックもたくさんあります。 

実際のクリニックを見たら、怖いイメージはなくなるでしょう。 

クリニックを検索する人のイラスト

体調不良も気持ちが沈み続けているのも、「全部自己嫌悪のせいだ」と片付けていたら実は「うつ病だった」ということもありえます。 

「自己嫌悪」自体は考え方のクセですが、「自己嫌悪」に「うつ病」が加わると厄介です。 

「自己嫌悪」が「うつ病」に変わるサインをみきわめ、早期発見・早期治療がとても重要になります。 

臨床心理士・公認心理師 水谷愛

執筆|臨床心理士・公認心理師 水谷愛

国立病院や精神障害者デイケア施設、スクールカウンセラー、発達障害者や障害者の就労支援、療育などの現場で「心の専門家」として20年勤務。eye(あい)の筆名で『「がんばり屋さん」のこころのトリセツ』『心から信頼できる心理カウンセラーの探し方』『手を抜いたって、休んだって、大丈夫。』などの著書がある。
オンライン専門:「あいオンラインカウンセリングルーム」代表

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  1. 相談した方がいい目安は?
  2. どんな相談方法があるの?
  3. 相談する時の心構え・準備は?

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