「もう疲れちゃった…」
「こんな自分が嫌だけど、どうしていいかわからない」
そんな時はグルグル考えているより、ちょっと本を読んでみませんか?
この記事では、
重い気分からスッーと抜け出せる本
すぐできるヒントをくれる本
私が実際に読んで効果があった本
を紹介します。
ピンときた本には、きっと今のあなたに必要なヒントがあるかも!
タップできる目次
頑張りたいのに頑張れない人へ
あやうく一生懸命生きるところだった
今までこんなに頑張ってきたのに、報われないのはなぜ!?
幸せになりたくて頑張ってきたのに、いつまでたっても幸せを感じられない…
頑張って!(ハイハイ、いつも頑張ってますよ)
ベストを尽くせ!(すでにベストなんですが……)
我慢しろ!(ずっと我慢してきましたけど……)『あやうく一生懸命生きるところだった』より
この言葉に共感する人におすすめしたい本。
筆者は韓国の40直前の男性ですが、国や性別が違えど、大学受験から就職、仕事、結婚観など共感するところが多く、こんなふうに感じてるのは自分だけじゃないんだと、フッと肩の力を抜いてくれます。
エッセイなので読みやすく、ゆるいイラストもいい味。
かっちりした自己啓発本ではなく、友達の経験談をお酒飲みながら聞いてるような感じです。
自分はどうやって生きたいんだろう?
頑張ることが当たり前だと思ってきたけど、頑張らなくてもいいのかもしれない。
リラックスして、もう一度自分の価値観を確認できる本。
頑張るのに疲れた人はぜひ。
頑張りすぎてしまう人へ
「がんばり屋さん」のこころのトリセツ
私たちは小さい頃から「頑張れ、頑張れ」と言われて育ち、「頑張らなくてはいけない」と思ってきました。
自分が頑張りすぎだとわかっていても、そう言われても、どうしていいかわからず、疲れていませんか。
「頑張り過ぎと言われますが、
どうやったら力を抜くことができるのかわかりません。」『「がんばり屋さん」のこころのトリセツ』より
この本は、現場で20年働いてきた臨床心理士が、そんな頑張りすぎる人に向けて書いたものです。
読んでみると、実質60ページほどで、行間も多く、わかりやすく書かれているので、1時間もあれば読めてしまいます。
正直、物足りないくらいシンプルですが、頑張りすぎてしまう人がすんなり受け入れられる考え方、リラックス法など、筆者の経験に基づいたエッセンスが簡潔にまとめられています。
難しくあれこれ書かれたものより、これぐらいがちょうどいいかも。
この本の筆者に記事を書いていただきました!
>>しんどい自己嫌悪…どこへ相談すればいいの?目安と相談方法の種類まとめ
人生や仕事、人間関係に疲れてしまった人へ
人生は楽しいかい?
毎日、漠然とした不安や焦りを感じながら、慌ただしく過ごしていませんか?
だとしたら、あなたはいつもパニック寸前の緊張状態にあるのかもしれません。
世の中にたくさんある自己啓発本は、「考え方を変える」のがほとんどですよね。
でも、この本は体の使い方で、心をコントロールしていくのが特徴。
誰もが直面する怖さや緊張、不安などをコントロールし、平常心を保つことを教えてくれます。
個人的に『苦手な人への対応』や『平常心を取り戻す方法』など、ちょっとした体の使い方なのに、「なるほど!」と新しい気づきがおもしろく、
さえないサラリーマンが主人公のストーリーにも、すっかり引き込まれてしまいました。
(物語形式というのもあって『夢をかなえるゾウ』に似てますが、もっとシンプルで本能的です)
実はこの本、ロシア特殊部隊にも導入されているロシア武術「システマ」のメソッド。
でも、「え~?特殊部隊?武術?」と驚いてしまうほど、内容は日常的。
なぜってこの武術は「敵を倒す」ことより、「生き延びる」ことを目的にしているんだそう。
世界的にも稀なほど安全な社会に住む僕たちは、つい死の存在を、あるいは生きるということの喜びを忘れがちだ。
『人生は楽しいかい?』より
「生きる」とは、ただご飯を食べて寝ることじゃなく、あなたが本当の意味で人間らしく生きること。
世界で最も安全な国でありながら、異常に自殺率が高い国での人生を「生き延び」、もともと持っている力を引き出す方法を教えてくれる良書です。
今すぐ助けが必要なあなたへ
セルフケアの道具箱 -ストレスと上手につきあう100のワーク
「今の状況を何とか変えたいけど、どうしていいかわからない」
「相談したいけど、カウンセリングに行くのは躊躇してしまう」
そんな人へ向けて、30年にわたりカウンセリングをしてきた著者が、自分で
回復できるセルフケアの100の手法を紹介しています。
正直、「100個のワークって多すぎじゃない!?」って思ったんですが、最初から読んでいく本というより、自分の状況によって必要なワークをピックアップして使う感じ。
だからタイトルが道具箱なんですね。
一気に読んでもいいけど、ちょっと辛い時に引っぱり出して使うのによく、持っていると安心できる本です。
「ストレスマネジメント」「認知行動療法」「マインドフルネス」などの理論・手法がベースになっているんですが、専門用語をあまり使わずにわかりやすく書かれていて、
1つ1つのワークが短くコンパクトにまとまっているのがすごくいいんです!
また、イラストがあることでイメージがつかみやすく、ゆるい感じがホッとさせてくれます。
実はこの本、いろいろあって「もう死んでしまってもいいや」とどん底にいた著者が自分自身のために書いたんだそうです。
それだけに、あまりにも苦しい人が自分を助けるための第一章「とりあえず、落ち着く」のワークは秀逸。
すぐできて簡単だけど、これだけでも違うはず。
その他にも、「マインドフルネス」や「スキーマ療法」など、やさしく書かれているので自分でもすんなり取り入れやすい良書です。
キライな人、イヤなことを引きずってしまう人へ
ころべばいいのに
自分にイヤなことをしてくるあの人。
イヤなことを言ってきたあの人。
なんとかぎゃふんと言わせてやりたい。
イライラ、モヤモヤ…。
そんな嫌なことをずっと引きずって考えてしまう人におすすめ。
そういう嫌な気持ちって誰にでもあるもの。
子供でも、大人でも。
それは突然降ってくるどしゃぶりの雨のようなもの。
もしかしたら、何か理由があるのかもしれないし、
もしかしたら、〇〇なのかもしれない。
主人公といっしょに、心の中で復讐したり、自分を可哀そうに思ったりして、共感しつつ、嫌な気持ちにつきあう新しい発想を教えてくれる本。
読んでいくうちに、「そんな発想もあるんだ~」と新鮮さを覚え、
「そっかー、そうかもしれないなあ」とだんだん明るく楽しくなっていくのが不思議。
大人気のヨシタケシンスケの絵本ですが、子供よりも大人の方が必要な本かも!?
悲観的に考えてしまいがちな人へ
FACTFULNESS(ファクトフルネス)
あなたは次のような先入観を持っていないだろうか。
「世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどん物騒になっている。金持ちはより一層金持ちになり、貧乏人はより一層貧乏になり、貧困は増え続ける一方だ。何もしなければ天然資源ももうすぐ尽きてしまう」
『ファクトフルネス』より
ニュースを見ていれば、「世界はどんどん悪くなっている」と思ってしまいますよね。
でも、それは思い込みで、実は「世界はどんどん良くなっている」んです!
もちろん、いまだに問題はたくさんありますが、年々世界が良くなっているという”事実に基づく世界の見方”を示してくれるのが本書。
では、なぜ私たちは「世界はどんどん悪くなっている」と思い込んでいるんでしょう?
その原因は脳の機能にあって、「ネガティブ本能」「恐怖本能」など、本能的に思い込んでしまうパターンがあるんです。
副題に『10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』とあるように、本書は豊富なデータと著者の経験によって、その10種類の思い込みをおもしろいように外してくれます。
冒頭にいくつかの質問があるんですが、自分がまったく世界をわかっていない、歪んだ見方をしていることにショックを受けること間違いなしです…(しかもチンパンジーよりもわかってないなんて…)
(Amazonの試し読みで、冒頭の質問と答えが読めるので、やってみてください)
本書で本能による思い込みのクセを理解することは、世界をありのままに見ようとするだけでなく、自分を取り巻く環境もありのままにとらえる助けになるはず。
多くのデータを扱っていますが、ストーリー仕立てでわかりやすく、いろんな数字のからくりや見方を知ること自体もおもしろいです。
こんなことが気になったら、ぜひ参考にしてくださいね。
- 相談した方がいい目安は?
- どんな相談方法があるの?
- 相談する時の心構え・準備は?