「このままじゃダメだよね…」
「こんな自分が嫌だ…」
そんな時は、ちょっと映画やドラマを見て息抜きしてみませんか?
この記事では、
気づきやヒントをくれる作品
内容に共感できる作品
私が実際に見て、癒された作品
を紹介します。
泣いたり笑ったりするだけでもスッキリするよ
タップできる目次
自己嫌悪、人間関係で悩んでいる人へ
ズートピア
大人にこそ見てほしいのがこの映画。
何をするにもゆっくりすぎるナマケモノや、気性が荒いバッファロー、自然志向でハエがたかっているヤク、遠吠えを聞いたらせずにはいられないオオカミなど、
動物の特性・習性を活かしたキャラクター描写が本当によくできているんです。
私たち人間も、姿かたちは似ていても、それぞれの性格や才能、個性はこの動物たちのように違います。
「ナマケモノに早くして!って言っても仕方ないよなあ、ナマケモノだもんな」と納得できれば、
”のんびり屋”はのんびりしていて当たり前だし、”怒りんぼ”はいつも怒っているものだし、あなたも、あなたを悩ませるあの人も、そういう特性だから仕方ないなあと納得できるかもしれません。
この動物の楽園ズートピアにも、「ウサギにはムリ」とか、「肉食動物 vs 草食動物」とか、差別や偏見があるんですよね。
だからといってウサギにライオンのように強くなれ!とか言うこと自体がおかしい。
だってウサギなんだから。
そういった差別や偏見についても考えさせられるすごい作品なんですが、
ウサギもキツネもナマケモノも、どんな動物もみんなそのままでいいし、みんな違うから魅力的で、だからおもしろい。
自己嫌悪や人間関係で悩むことがあったら、
「ナマケモノだから仕方ないか~」
「そういう性格・個性だから仕方ないか~」
「〇〇さんだから仕方ないか~」と思ったら、フッと気が楽になります。
〇〇するまでは、幸せになれないと思っている人へ
この世界の片隅に
いい大学に入るまでは、
ちゃんと就職するまでは、
恋人ができるまでは、
結婚するまでは、
子供を産むまでは、
お金持ちになるまでは、
幸せになれないと思っていませんか。
この映画の主人公すずは、ほわんとのんびりした絵を描くことが好きな女の子。
戦時中の話なので、「どうせ戦争の怖さとか残虐さ、悲しみを描いているんでしょ」と思いがちですが、違うんです。
私たちが毎日を過ごすのと同じように、すずの日常生活を見せてくれるんです。
戦争中で食べるものがなくなってしまっても、道端に生えている野草で「どうやってご飯にしようかな」とか、「どうやったらご飯が増えるかな」とか、工夫するのもなんだか楽しそう。
いろんなことが起こるけど、そんな中でも日々の生活は変わらず、淡々と生きていく。
もちろん戦争ゆえに悲しみや理不尽さはもちろんあるけど…、
それでも喜びを忘れない。
私たちはどんな状況にあっても、幸せを見つけることはできるんだと教えてくれる映画です。
私なんか誰もわかってくれないと思っている人へ
マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜
「私のことなんか、どうせ誰もわかってくれない。」
「もしまた生まれ変わるとしても、もう生まれてきたくない。」
生きづらく、理不尽な社会で、誰も助けてくれる人もなく、一人で感情を押し殺して耐えてきたジアンがそうでした。
そんなジアンが、会社の上司(おじさん)に出会ったことで、少しずつ変わっていく。
最初の5話まではとても暗く、見るのも辛いので、かなりガマンしないといけないんですが、その分、心を閉ざしたジアンの感情があふれ出した時の浄化度がすごいんです。
ジアンだけでなく、おじさんや登場する他の人物たちも、それぞれに事情があって行き詰まっているんですが、それでも前を向いて生きていける力をくれるドラマ。
孤独を感じていたり、一人でツラさに耐えている人にぜひ見てもらいたいです。
頑張りたくても頑張れない人へ
いまを生きる
あなたは自分のために生きていますか?
親のために、世間のために生きていませんか?
この映画は、全寮制の名門学校に、ロビン・ウイリアムズ演じる先生が赴任してくるところから始まります。
厳格な教え、厳格な規則に縛られた学生たちに、この先生は詩の情熱や生きることについて伝えようとし、戸惑っていた学生たちもだんだんと自由な生き方、自分が本当にやりたいことに目覚めていくんです。
でも、厳格な親は「こうするべき」「それがおまえのためだ」と真っ向反対。
そこで事件が起こるんですが、こうした葛藤は誰にでもあり得ます。
「自分は本当にやりたいことを選んでいるだろうか?」「自分にとって何が本当の幸せなのか?」考えさせられる作品です。
ネガティブ感情に苦しんでいる人へ
インサイド・ヘッド
いつも喜びにあふれ、幸せでいたい。誰もがそう思いますよね。
では「どうして悲しみがあるんでしょう?」
それを教えてくれるのがこの映画。
タイトルどおり、頭の中を舞台に5つの感情がキャラクターになっています。
それが、ヨロコビ(喜び)、カナシミ(悲しみ)、イカリ(怒り)、ビビリ(恐れ)、ムカムカ(嫌悪)
ビビリは安全を守ってくれたり、ムカムカは嫌な目にあわないようにしてくれたりと役割があるんだけど、カナシミはなんでいるのかわからない。
しかも、カナシミが触れたものは、みんな暗くなって落ち込んでしまうので、邪魔者にされるんです。
「あなたはここから出てこないで!」
そうして、ヨロコビが一生懸命に何か楽しいことを思い出したり、ポジティブに考えようとするんですが、うまくいかない。
それってまさに、ネガティブ感情を避け、無理やりポジティブになろうとしている状態なんですよね。
でも、気づくんです。「カナシミも必要だ」って。
カナシミを避けたり、無視するんじゃなくて、その気持ちに寄り添って、泣いてあげることが大事なんだって。
どんな感情にも良し悪しはなく、どれも必要なんですよね。
この映画を見るとよくわかるんですが、ネガティブ感情も自分の味方。
私たちが幸せになるために働いてくれているんですね…。
それに、もしこれから自分の感情が暴れても、「あー、今イカリが怒ってるんだ」とか、自分の感情を切り離して考えやすくなります。(映画見たからイメージしやすい!)
それにしてもこの感情の深いところや、脳内で起きてることをおもしろく具現化して見せてくれるディズニーってすごい…
こんな自分でいいんだろうかと思っている人へ
日日是好日
毎日同じことのくり返しで、やらなければいけないことや、心配事で頭がいっぱいになっていませんか?
この映画の主人公、典子はひょんなことからお茶を習い始め、一方で就職、結婚、出産と周りにどんどん置いていかれ、自分の居場所がないような気がしていた―
そんな中、長年お茶を習うことで「すぐにはわからないもの」に時間をかけてわかるようになった、大きな気づきの物語。
雨の日は雨を聴く。
雪の日は雪を見て、
夏には夏の暑さを、
冬は身の切れるような寒さを。
五感を使って、全身で、
その瞬間を味わう。
見てわかったんですが、実はとっても「マインドフルネス」な映画なのです。
「マインドフルネス」は、つい頭に浮かんでしまう雑念にとらわれず、身体の五感に集中して今この瞬間に意識を向けること。
映画の中に出てくる、水の音、お湯の音、雨の音、川の音、滝の音…
同じ水でもみんな音が違う。
そもそも、季節や天気、行事によって道具や手順も変わる茶道自体が、五感をフルに使って味わう「マインドフルネス」そのものだったんですね!
今まで全く茶道に興味がなかったんですが、見方が変わりました。
「マインドフルネス」は、今感じたことは良し悪しの判断をせず、そのまま受け入れることがポイントなんですが、この映画もしかり。
晴れの日も、雨の日も、
嬉しい日も、悲しい日も、
成功した日も、失敗した日も、
どんな日もその時でなければ体験できなかった貴重な経験で、
どんな日もそれを味わう”いい日”なのです。
それが『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』。
今の自分がどんな状態であれ、どんな気持ちであれ、「それをただ味わい、感じればいい、そのままでいればいいんだよ」と教えてくれる、とてもいい映画です。(泣ける…)
原作では、さらに著者のそうした気づき、哲学的でもある目覚めが書かれていて、ときどき読み返したくなります。(しかも読みやすい)
「マインドフルネス」については
>>五感を意識するとマインドフルネスに!
こんなことが気になったら、ぜひ参考にしてくださいね。
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